三井E&S、IHIから大型船舶エンジン事業買収の契約締結

三井E&Sホールディングス(HD)は27日、IHIグループの発電機器メーカーIHI原動機(東京・千代田)の大型船舶エンジン事業を買収する契約を結んだと発表した。同事業の買収は3月に基本合意を発表していた。買収完了は2023年4月1日を予定している。買収額は明らかにしていない。
IHIによると、大型船舶エンジン事業の売上高は100億円程度。
三井E&SHDは主力の船舶エンジンでは国内最大手で、6割のシェアを持つ。経営資源を船舶エンジンや港湾クレーンなどの機械事業に集中し、経営の立て直しを急いでいる。
艦艇事業は21年10月に三菱重工業に売却。商船事業はグループの三井E&S造船(東京・中央)が10月に常石造船(広島県福山市)の子会社になる予定で、造船業からの撤退を進めている。
三井E&SHDは23年3月期の連結最終損益を20億円の黒字(前期は218億円の赤字)と予想し、黒字転換を目指している。
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