ユニ・チャーム、口元がみえる透明マスク販売

ユニ・チャームは27日、透明フィルムを用いた口元がみえるマスクの販売を始めたと発表した。新型コロナウイルス対策でマスク装着が定着し、相手の表情が読み取りづらいといった課題を解決する。聴覚障害者らをサポートする際や、サービス業の接客など幅広い場面での利用を想定する。
商品名は「顔がみえマスク」で、同社のオンラインショップのみで販売する。27日から受け付けを始め、5月下旬から発送する。価格は1枚1480円。国内で生産し、まずは3000枚用意する。
口や鼻をおおう透明フィルムは曇り止め加工を施した。顔の大部分をはっきり見えるようにする。フィルムの縁は伸縮性のある布素材を使い、肌にフィットするようにする。手洗いすれば繰り返し使えるという。
口元がみえる商品としてはマウスシールドなどが販売されている。ただ隙間があり飛沫が飛散しやすい。通常のマスクでは、聴覚障害者らは口元や表情の変化で感情を読み取るため、口元が見えなくなりコミュニケーションがとりづらい問題があった。同社としては今回の商品でこれらの課題を解決し、きめ細かいマスクのニーズに対応する。
関連企業・業界
企業: