スマホで撮影、部屋を3D化 natが建設業向けアプリ

スタートアップのnat(ナット、東京・港)がスマートフォンで撮影すると部屋を3Dモデル化するアプリの提供を始めたと発表した。レーザーを当てて被写体との距離を測るセンサー「LiDAR(ライダー)」で部屋を点群データ化し、ナットが開発した人工知能(AI)で面を補うことで3Dモデルを生成する。建設業界向けに、リフォームや引っ越しなどでの活用を想定する。
提供を開始したのは「Scanat(スキャナット)」。ライダー機能が搭載された米アップルの「iPhone(アイフォーン)」や「iPad(アイパッド)」で利用できる。既にライダーを用いた3Dモデル化アプリは存在するが「ミリ単位の計測ができる点で差別化できている」(劉栄駿代表)という。管理画面では撮影した部屋の寸法などが表示される。
部屋のリフォームなどを行う際、建設業界ではスタッフが図面の作製やメジャーを用いて人手で計測しておりコストがかさんでいたという。スキャナットの提供で業務を効率化できると見込む。価格は月額税別9000円か、年額同7万2000円。既に建設会社など4社が使用しているという。サービスはIDごとに契約が必要で、12月末までに約200~300IDの契約を目指す。
関連企業・業界
業界: