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JAXA、超音速の空気吸い込むエンジン 夏に飛行実験 

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は今夏、大気中の酸素を取り込む方式の新たなエンジンの開発に向けた小型ロケットの飛行実験を鹿児島県で実施する。音速の5~6倍以上の「極超音速」に対応し、高効率に貨物を輸送できるエンジンの実用化につなげる。

「S-520-RD」と呼ぶ観測ロケットの1号機を7月23日に内之浦宇宙空間観測所(鹿児島県肝付町)で打ち上げる。全長は約9メートル、直径は約0.5メートルの小型ロケットだ。実験はJAXAが開発を進める「スクラムジェット」と呼ぶ方式のエンジンの将来の実用化に生かす。

ロケットを上昇させる機体下部の第1段にはJAXAが現在運用している小型観測ロケット「S-520」を活用し、機体上部にエンジンを模した試験機を搭載する。飛行中に試験機を第1段から切り離し、エンジンの燃焼などに関するデータを取得する。

試験機は高度約160キロメートルまで上昇した後、降下中に音速の5.5倍であるマッハ5.5に達する見込みだ。実際の飛行時に起こる現象を分析し、その後の地上でのシミュレーション(模擬実験)の効率化などにつなげる。

ロケットエンジンでは、あらかじめ搭載した酸素と燃料を使って推進力を得る方式もある。これに対し、スクラムジェットエンジンは「空気吸い込みエンジン」とも呼ばれるタイプで、大気中の酸素を取り入れて燃料を燃やすのが特徴だ。取り込んだ空気を使って燃料を燃やし、推進力を得る。

JAXAはこの方式の導入によって、酸素の搭載を不要にしてより多くの貨物を載せる宇宙船や、地上の2地点間を高速移動する機体を実現できる可能性があるとみる。実験は防衛装備庁の委託研究の一環で実施する。

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