JR東日本の「オフピーク定期券」、23年3月18日に発売
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JR東日本は27日、朝のラッシュ時以外が割引運賃になる「オフピーク定期券」を2023年3月18日に発売すると発表した。山手線など首都圏の在来線各駅が混雑する1時間半の時間帯以外に利用すれば、通常の定期券より約10%安くなる。
首都圏16線区の約280駅を対象エリアとし、専用の交通系ICカード「Suica(スイカ)」を販売する。新宿―品川間で乗車する場合、混雑時間帯に設定した午前7時半~9時のラッシュ時以外の時間帯に入場すれば、割引運賃で利用できる。ラッシュ時に入場した場合は同区間分の通常運賃がスイカの残高から差し引かれる。
新型コロナウイルス禍で運輸収入が落ち込む中、朝の混雑緩和を促し、車両数や運行人員の縮小などコスト削減につなげる。朝の混雑時に通勤定期券を利用している乗客の5%がオフピーク定期券に切り替えると見込む。通勤定期は約1.4%値上げし、減収分を補う。
JR東は23年3月18日から、山手線各駅など首都圏の一部区間の運賃に一律10円を上乗せする。ホームドアの設置など駅のバリアフリー化にかかる整備費用をまかなうための措置で、オフピーク定期券も上乗せの対象となる。