リゾート会員権、7月3.4%安 コロナ拡大で取引低調
リゾート会員権販売仲介のe会員権(横浜市)がまとめた7月の平均価格は368万円と前月に比べて3.4%下がった。値下がりは2カ月ぶり。新型コロナウイルスの感染第7波の影響で、高額物件などで取引が低調だった。身近な商品の値上がりや光熱費の増加が進んだことも、購入意欲を低下させたとみられる。
取引件数は前年同月を12%下回った。価格帯別にみると、100万円以上300万円未満の件数が最も多かった。全体の50%を占め、先月より13ポイント上がった。比較的安価な商品の取引が増え、平均価格を押し下げた。
対照的に、300万円以上の高価格帯の取引は最も少なかった。値上がりと値下がりの件数はいずれも27件だった。
e会員権の涌井智子代表は「夏休み期間中は、海外でなく国内のリゾートが活況だった。良さに気づく消費者も増えた」と指摘する。そのうえで「9月以降の会員権の買い注文につながりそうだ」と話す。
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