伊藤忠、駐車場運営会社のパラカに出資 19%
伊藤忠商事は26日、駐車場運営を手掛けるパラカと資本業務提携したと発表した。パラカへの出資比率は19.55%で、出資額は30億円程度となる。伊藤忠はパラカがもつ不動産情報や駐車場の運営ノウハウを活用し、不動産事業の強化を狙う。
日成ビルド工業(金沢市)からパラカ株を取得し、伊藤忠がパラカの筆頭株主になる。パラカは業界中堅で、国内で約3万台分の駐車場を運営する。コインパーキングなど時間貸し駐車場の開拓を進めており、特に自社で土地を購入して保有する駐車場の取得に注力している。
伊藤忠の不動産事業は、住宅や物流、商業施設、オフィスビルの開発などを手掛けている。駐車場運営は安定成長が見込まれる分野のため、事業範囲の拡大のため参画した。提携を通じて全国の不動産情報を相互に持ち寄る。伊藤忠グループが持つ物件の駐車場をパラカに貸すなど、不動産の効率的な開発を進める。