JERAが姉崎火力発電所を稼働へ、冬の需給逼迫に備え

東京電力ホールディングスと中部電力が折半出資するJERAは26日、電力需要が高まる冬の需給逼迫に備え、停止中の姉崎火力発電所5号機(千葉県市原市、最大出力60万キロワット)の運転準備を進めると発表した。送配電事業者の東京電力パワーグリッド(PG)が電源を公募しており、同発電所が落札された。
姉崎火力発電所5号機は液化天然ガス(LNG)を燃料とする。1977年に稼働し、2021年4月から計画的に停止していた。22年1月4日から2月28日にかけて発電した電力を東電PGが買い取る。
21年1月はLNG不足や寒波に火力発電所のトラブルが重なって電力需給が逼迫した。今冬の22年1月についても21年5月時点の見通しで需給逼迫が懸念されたため、東電PGが追加供給力55万キロワットを募集していた。
東電PGはJERAを含め複数社の電源などを落札しており、平均落札額は1キロワットあたり1万4440円。落札額は合計で約90億円となる。

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