セブン&アイ、ヨーカ堂の低価格PBをセブンでも販売
セブン&アイ・ホールディングス(HD)は26日、傘下のイトーヨーカ堂の低価格プライベートブランド(PB)「ザ・プライス」をリニューアルし、グループのセブンイレブン店舗などでの取り扱いを始めると発表した。セブンのPBである「セブンプレミアム」の低価格の商品群として位置づけ、リニューアル前から大部分の価格は据え置く。

「セブン・ザ・プライス」と名称を変え、セブンプレミアムの低価格ラインに位置づける。まずは「刻みたくあん」など11商品を展開し、順次取扱商品を拡充していく。イトーヨーカドー121店舗とセブン約60店舗、ヨーク101店舗で取り扱う。
原料高や円安の影響でPBやメーカー品では値上げが相次いでいるが、日常使いの商品は低価格商品への引き合いが強い。パッケージの色を減らして包装費を削減するなどの取り組みで価格転嫁を可能な限り抑える。
また、コンビニでは平均客単価が上昇する一方、新型コロナウイルス禍で定着したまとめ買い需要により低価格の生活必需品を求める消費者が増えている。セブン・ザ・プライスの取り扱いで、スーパーやドラッグストアへの消費者の流出を防ぎたい考えだ。8月には都内にある一部のセブンで試験販売していた。