オイシックス、梅酒の梅でドライフルーツ チョーヤと

オイシックス・ラ・大地は26日、チョーヤ梅酒と共同開発した梅のドライフルーツを発売した。梅酒の製造過程で使った梅を再利用した商品で、電子商取引(EC)サイトなどで販売する。廃棄されるはずの食品を加工して新たな商品を生み出す「アップサイクル」の試みで、年間50トン分の梅を活用する。
「梅酒から生まれた しっとりドライフルーツ」という商品を発売した。内容量は50グラムで、価格は538円とした。オイシックスの会員向けECサイトで扱うほか、一部の小売店でも販売を検討する。梅酒を作る際につけ込んだ梅を取り出し、種を抜いて乾燥させた。ドライフルーツへの加工作業は梅を生産したJA紀南(和歌山県田辺市)が担う。
チョーヤ梅酒では酒につけ込んだ後の梅を肥料や家畜の飼料にするなど、廃棄を防ぐ取り組みをしている。オイシックスと組むことで、肥料などと比べて付加価値が高い食品としても梅を再利用できるか道筋を探る。
チョーヤが都内で手掛けるバー「The CHOYA銀座BAR」(東京・中央)では、1月29日から2月28日までの期間限定で梅のドライフルーツを使ったコラボメニューを展開する。梅酒に合う料理やデザートなどをそろえた2種類のコースで、価格は4500〜5200円。
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