ガス協会会長「サハリン2、ガス供給に極めて重要」

日本ガス協会の本荘武宏会長(大阪ガス会長)は25日の定例記者会見で、日本の商社が出資する極東ロシアの石油・ガス開発事業「サハリン2」について「ガスの安定供給上極めて重要で、日本は権益の一定割合を保有し続けるべきだ」と強調した。ロシアによるウクライナ侵攻を背景に液化天然ガス(LNG)価格は高騰している。本荘会長は「(日本への)安定供給に支障はない」と話した。
サハリン2は三井物産や三菱商事が出資しており、サハリン北部のガス田から産出した天然ガスを液化して日本に供給する。同プロジェクトに資本参加する英石油大手シェルは権益の売却を模索している。本荘会長は同社の権益の売却先について「ロシアへの経済制裁に参加していない国が考えられ、中国も有力な選択肢だ」との見方を示した。