楽天、クアルコムと5G技術を共同開発
楽天グループ通信子会社の楽天モバイルは25日、米クアルコムと高速通信規格「5G」関連の技術開発を始めると発表した。楽天はソフトウエアを活用して低コストな通信ネットワークを構築する技術の販売に力を入れている。クアルコムと協力し、データ処理量や通信の速度の向上など技術の品質向上を目指す。

両社が扱うのは、楽天モバイルが展開する「Open-RAN(オープンラン)」と呼ばれる技術。オープンランは異なるメーカーの機器を相互に接続できるようにする。通信ネットワークの構築に必要な専用機器を汎用の装置やクラウド上のソフトウエアで代替し、設備や運用のコストを大幅に減らせるという。
楽天はこの技術を海外の通信企業向けに販売し始めており、21年夏にはドイツの新興通信企業1&1が採用を決めた。クアルコムと協力し、複数のアンテナを一カ所に集めてデータを送受信し、通信を安定させる機能を備えた無線ユニットなどを開発する。
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