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東京タワーにeスポーツ施設 最新の映像技術を駆使

NIKKEI STYLE

日経クロストレンド

東京eスポーツゲート(東京・港)は2022年4月20日、eスポーツ施設「RED° TOKYO TOWER」をオープンする。東京タワーフットタウン内の3、4階にはアミューズメントコンテンツ、5階には4面の巨大ディスプレーで構成するステージや、32台のゲーミングPCを備えたスペース、配信スタジオなどeスポーツ用の設備を組み入れた。3月3日のメディア向け内覧会では5階のみを公開した。

東京eスポーツゲートは、20年12月に設立されたスタートアップ。eスポーツ施設の運営、外部施設を使ったeスポーツイベントの企画・興行、メタバースやNFT(Non Fungible Token、非代替性トークン)などの技術を活用したデジタル事業の3つを柱に事業を展開する。

22年4月にオープンするeスポーツ施設「RED° TOKYO TOWER」(以下 RED°)はその旗印ともなる施設。レトロゲームコーナーやVR(仮想現実)ゲームコーナー、ショップで構成する3階の「INSPIRATION ZONE」、テクノロジーを使った「超人スポーツ」やドローン競技などの体感型コンテンツを楽しめる4階の「ATTRACTION ZONE」、eスポーツイベントなどでの活用を想定したステージを備える5階の「ULTIMATE ZONE」から成る。1階にはオープン後にファミリーエリアやカフェ/レストランも設ける計画だ。

「見る」「プレーする」両面に対応する施設

3月3日のメディア向け内覧会で公開したのは、5階のULTIMATE ZONEと銘打ったフロア。3月1日に先行オープンした。

このフロアの目玉は、フロア最奥にある「RED° TOKYO TOWER SKY STADIUM」。eスポーツをはじめとする各種イベントでの活用を想定したスペースで、ステージには正面と左右の壁、床の4面のLEDディスプレーと立体音響システムを組み込んだ。このディスプレーに様々な映像を映すことで、まるで空間移動したかのような演出ができる。同会場は100~150人の観客を入れられるのに加え、配信にも対応。配信ではXR技術によって、実際の人物と映像、CGを組み合わせた映像演出が可能になり、会場以上にリアルとバーチャルが融合した世界を堪能できる。

SKY STADIUMに隣接して、ガラス張りの配信スタジオ「RED° STUDIO」を用意した。ラジオの公開収録と同様、来場者が配信風景を見学できる。配信設備もそろっており、スタジオ内も広めに作られているので、複数人での配信やトークライブなども可能だ。

イベント用スペース以外に、来場者がゲームを楽しめる空間もある。その1つが「RED° E-MOTOR SPORTS AREA」だ。eモータースポーツの代表格と言える「グランツーリスモ」シリーズを、大型モニターと特別仕様のハンドルコントローラー、レーシングチェアでプレーできる。他にもTSK(名古屋市)のドライビングシミュレーター「TSK Racing Simulator」を体験できるコーナーも用意。ゲームセンターの大型筐体(きょうたい)のように、専門施設ならではのレーシングシミュレーションが楽しめる。

また、「RED° ARENA」は、高性能なゲーミングPCを32台常設したスペース。個人、団体いずれの利用も可能だ。個人ならeスポーツ施設やネットカフェのPCエリアのようにゲームを楽しむ場として、団体ならeスポーツの大会のほか、セミナーなどの場として活用できる。なお、すべての機材を取り払えば、自由度の高いイベントスペースにもなる。

ポーカーなどのスペースも

ビデオゲーム以外のスペースもある。「RED° ROYALE」はオリジナルのポーカー台を3台用意し、ポーカーの一種である「テキサスホールデム」が楽しめるスペース。左右の壁にプロジェクターの映像を投映することで、様々な映像演出が可能。隣接するフードエリアからドリンクやフードを持ち込むこともできる。東京eスポーツゲートによると初心者向けの講習会やトーナメント戦なども開催するとのこと。

「RED° BODOGE」は4人ずつ座れるテーブルを並べたスペース。国内外の130種類のボードゲームをそろえ、友人同士で楽しんだり、ここで開催される大会に参加したりできる。

メタバースやNFTも活用

RED°は、eスポーツ施設としてはかなり大掛かりで、多様な用途に対応できそうな印象だ。今回お披露目された5階に加えて、4階のATTRACTION ZONE、3階のINSPIRATION ZONEも加えるとさらに広大で、豊富なコンテンツとなるだろう。

グランドオープン後は入場チケット制になる予定。価格は未定だが、3時間で2000円程度になる見込み。入場チケットを購入すれば、3~5階のすべてのゾーン、エリアが利用できる。5階では他社が主催するイベントや配信が開催される可能性もあるが、「来場者が追加料金なしで楽しめるように、イベントや配信は原則オープンにしてほしいと主催者にお願いしている」と、東京eスポーツゲートの原康雄社長。「それぞれの目的で訪れたお客さんが、ついでに他のエリアをのぞくことで新たに興味を持ったり身近に感じたりする、そんな相乗効果を期待している」と話す。

また、同社のデジタル事業などとの連携も進めるという。例えば、メタバース上にRED°で配信するイベントの仮想ステージをつくり、リモートで参加できるようにするなどが想定できる。「NFTは電子チケットなどにも活用できるだろう」(原社長)。東京タワーという東京のシンボルに、リアル、デジタルをまたいだ情報発信源を根付かせたい考えだ。

(文・写真 岡安学、編集 平野亜矢)

[日経クロストレンド 2022年3月16日の記事を再構成]

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