住友不動産、「羽田エアポートガーデン」を全面開業

住友不動産は31日、羽田空港直結の大型複合施設「羽田エアポートガーデン」を全面開業する。昨年末に2つの大型ホテルや温浴施設が先行開業しており、約80の飲食店や物販店なども営業を始める。
同施設は羽田空港の第3ターミナル(旧国際線ターミナル)ビルに直結する地上12階建て。ホテル全体の客室数は1717室で、国内の空港周辺で最大規模となる。屋上に富士山や飛行機を望める露天風呂などがある温浴施設を設けた。
31日は商業施設や国内の観光地を結ぶバスターミナルが開業する。商業施設は1階と2階で、日本酒や和菓子など名産品を集めた物販店、様々な食事を楽しめるフードコートなどが入る。旅行に必要なビジネスバッグや洋服、雑貨を取り扱う店もある。
新型コロナウイルスの影響で開業時期は約3年遅れた。政府の観光促進策「全国旅行支援」で国内の旅行客が増え、訪日観光客の回復も期待される。
住友不動産ヴィラフォンテーヌの桝井俊幸社長は25日の開業式典で、「空港周辺にあるライフサイエンス系の研究機関が集まる地区『キングスカイフロント』などとも連携し、羽田空港のポテンシャル(潜在力)を高めていきたい」と語った。