電機連合、ベア7000円以上要求方針 25年ぶり高水準
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日立製作所など電機各社の労働組合で構成する電機連合は10日、2023年の春季労使交渉で、賃金を一律に引き上げるベースアップ(ベア)に相当する賃金改善分の統一要求額を月額7000円以上とする方針を固めた。電機連合が加盟する上部団体の金属労協の同6000円以上とする水準を上回り、1998年以来25年ぶりの高水準だ。電機各社の業績は底堅い一方、物価上昇で家計負担は重くなっている。高水準のベアで優秀な人...
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賃上げは賃金水準を一律に引き上げるベースアップと、勤続年数が上がるごとに増える定期昇給からなる。2014年春季労使交渉(春闘)から政府が産業界に対し賃上げを求める「官製春闘」が始まった。産業界では正社員間でも賃金要求に差をつける「脱一律」の動きが広がる。年功序列モデルが崩れ、生産性向上のために成果や役割に応じて賃金に差をつける流れが強まり、一律での賃上げ要求の意義は薄れている。