スマホのデータをパソコンで活用 転送方法は3種類
スマホ⇔PC連携活用術(3)
パソコンとスマートフォンの便利な連携機能を紹介する5回連載の3回目。今回はスマホのデータをパソコンで活用するワザを紹介する。
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スマホで撮った写真や動画などのデータをパソコンで利用するなら、USBケーブルでパソコンとスマホを接続するのが基本。エクスプローラーからスマホに保存したデータを読み書きできるので、パソコンで活用しやすい。
ケーブルを接続するのが煩わしければ、アプリを駆使してWi-Fi経由でスマホのデータを読み書きすると便利。クラウドストレージを経由する手もある(図1)。

パソコンとスマホをUSBケーブルで接続すると、スマホの画面でUSBの接続用途を問われるので「ファイルを転送」を選ぶ。機種によっては、自分でUSBの設定を開き、用途を指定する場合もある(図2)。

スマホでファイル転送を選ぶと、パソコンのエクスプローラーの「PC」に、スマホのアイコンが表示される。これを開くと、スマホの内部に保存したデータを読み書きできる。本体ストレージとSDカードは別々に表示される。SDカードを利用できるスマホの場合、写真や動画といったデータは、SDカードのほうに保存することが多い。目的のファイルが本体ストレージに見当たらないときは、SDカードの中身も確認するとよい(図3)。

各ストレージは、データの種類ごとにフォルダーを分けて保存している。カメラで撮影した写真や動画は「DCIM」フォルダーに保存することが多い。機種や利用するアプリによってフォルダー構成が少し異なるため、ストレージ内のそれらしい名前のフォルダーをすべて開いて探す(図4)。

Wi-Fiやクラウド経由ならケーブル接続が不要
USBケーブルでの接続が面倒であれば、無線接続も検討しよう。スマホにアプリを導入すれば、パソコンからWi-Fi経由でスマホ内のデータを読み書きできる(図5)。パソコンとスマホを同じWi-Fiに接続し、スマホのアプリでFTPサーバーを立ち上げる(図6)。パソコンで、エクスプローラーを開き、スマホに表示されたアドレスやユーザー名、パスワードなどを入力して接続すると、スマホ内のデータを読み書きできる。慣れてしまえばUSBケーブルより、楽にスマホに接続できる(図7)。



クラウドストレージに送信する手もありだ。Androidでもアプリをインストールすれば「OneDrive」にアクセスできる(図8)。「+」から「アップロード」を選ぶと、サーバーにファイルをアップロードできる(図9)。撮影した写真や動画をOneDriveへ自動アップロードする機能も便利。データはOneDriveの「画像」内の「カメラロール」フォルダーに保存される(図10)。



(ライター 田代祥吾)
[日経PC21 2022年4月号掲載記事を再構成]
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