眼科手術の支援ロボット開発 リバーフィールドと九州大

九州大学とスタートアップのリバーフィールド(東京・港)などは、目の手術を支援するロボットを開発した。執刀医の作業効率が高まり、手術時間も短縮できる可能性がある。ニプロを通じて、2024年の販売開始を目指す。
目の奥にある網膜の手術は、目の中に細長いライトを入れたり、内視鏡で拡大したりして、網膜の状態を見ながら作業する。作業範囲が狭く、執刀医以外が道具を持って手伝うのは難しく、1人の執刀医が片手にライトや内視鏡を持ち、もう片方の手で手術している。
開発したロボットは腕に5個の関節があり、ライトを持って、繊細に動く。執刀医が足元にあるコントローラーを使って、ライトの位置などを調整でき、手術中も両手を自由に使える。
片手では大変な手術中の作業がやりやすくなる。手術が難しい網膜剝離や糖尿病網膜症などの治療に役立つという。九州大の園田康平教授は「(開発したロボットを)使っていく中で新しい治療方法が生まれるかもしれない」と期待する。
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