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求人広告件数、21年は4.7%減 飲食の低迷長引く

人材サービス会社でつくる全国求人情報協会(全求協、東京・千代田)が25日発表した2021年の年間求人広告掲載件数(職種別)は、20年比4.7%減の1089万209件だった。5月以降は前年同月比でプラスに転じたものの、飲食や販売関連を中心に緊急事態宣言の長期化などの影響を補えなかった。

職種別にみると、最も下げ幅の大きい「給仕」は前年比18.2%減の113万4094件。新型コロナウイルスの感染再拡大で1~3月は前年同月比で6~7割程度のマイナスが続いた。

前年が低かった反動で5月には前年同月比でプラスに転じ、緊急事態宣言の解除や年末需要で11月以降に伸び幅が同4割を超えた。しかし休業や時短営業の影響が残り、求人需要を鈍らせた。飲食業関連では「調理」の21年の件数も20年比8.9%減の88万7423件だった。

「販売」は20年比16.8%減の192万4309件。コロナ禍で商業施設の客数が伸び悩んだことや電子商取引(EC)の伸長などが店員の採用ニーズに響いた。カラオケ店の利用減などを受け「接客」は14%減の60万8381件だった。

一方、医療・介護従事者や配達員など社会機能を支える「エッセンシャルワーカー」の求人は底堅かった。「医療・福祉サービス」は前年比5.5%増の81万4399件。「運搬・清掃・包装等」は134万987件で同3.1%増えた。

雇用形態別でみると、エッセンシャルワーカーやテレワーク可能な事務職などの求人が伸び、「正社員」は前年比でプラス。求人件数全体の7割強を占める「アルバイト・パート」はコロナ禍の影響が大きく前年からはマイナスだった。

21年12月単月の求人広告掲載件数(職種別、週平均)は前年同月比27%増の103万175件だった。繁忙シーズンの対応で「調理」は同59.4%増の9万6135件、「給仕」は46.1%増の12万3051件だった。

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