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NTTコム、時速200キロ超でも通信 富士24時間レース

富士24時間レースの参戦車両のハンドル前に装着された車載ディスプレー。平常時は自車の順位(この場合は6位)を表示する(撮影:日経クロステック)
日経クロステック

NTTコミュニケーションズは22日から23日にかけて富士スピードウェイ(静岡県小山町)で開催された自動車レース「スーパー耐久」シリーズ第3戦の24時間レースの決勝で、コネクテッドカー関連の実証実験を本格的に始めた。

協業相手であるトヨタ自動車が投入した水素エンジン車を含む参戦車両全51台に車載器を搭載し、4G公衆通信網を使ってレースに必要な安全情報を配信する実験に取り組んだ。

車載器は4G通信モジュールとディスプレーで構成する。外付けアンテナを併用するなどして、最高時速200~300キロメートルで走行するレース車とサーバーとの間で確実に通信できるよう工夫した。

レース運営者が出す減速指示やコース上の危険箇所の情報などをディスプレーで表示する。一般向けの4G基地局を使うため、特別な地上設備が不要で、低コストで運用できるのが特徴である。

レース中の安全表示のデモ。コース内の「P15」という区間に破片が落ちていることを示している(撮影:日経クロステック)

現時点で表示内容はレース進行上の公式な指示ではない。今後、通信状態やドライバーの受容度などを精査し、2021年内にも公式適用を目指す。

NTTコムの古河宏イノベーションセンター高速移動体通信プロジェクトリーダーは、「まずはレース場で実証し、将来的には山間部の高速道路などを走る一般自動車に確実に安全情報を配信するシステムとして商用化を目指す」としている。

(日経TechFind 清嶋直樹)

[日経クロステック 2021年5月24日掲載]

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