求人広告件数、5月28%増 コロナ前なお遠く
人材サービス会社でつくる全国求人情報協会(全求協、東京・千代田)がまとめた5月の求人広告掲載件数(職種別、週平均)は、前年同月比28.5%増の80万4614件だった。新型コロナウイルス禍で緊急事態宣言中だった前年から大きく持ち直したものの、宣言が再発令された影響で販売職の戻りが鈍かった。
職種別では「調理」が前年同月比55.2%増の6万5868件、「給仕」が同45.2%増の7万9238件だった。前年からの伸び幅は大きいが、コロナ前だった19年5月の「調理」(13万7112件)、「給仕」(20万7146件)の水準と比べると低迷が続く。
「販売」は前年同月比2.7%増の14万9593件。20年5月は同5割減っており、コロナ前からの回復の遅れが目立っている。昨年に7割減った給仕や接客に比べると落ち込みが小さかったため、今年の回復幅が抑えられた面もある。