三菱電機、社会インフラの点検サービス強化

三菱電機は社会インフラの点検サービスを28日から強化する。幅が狭い鉄道トンネルの計測に対応するほか、道路点検では従来の3次元点群データに加えて360度カメラによる全方位画像を併用するようにする。人手不足で点検業務を一段と効率化したい鉄道事業者や道路管理者のニーズに応える。
同サービスは「三菱インフラモニタリングシステム(MMSD)」として提供している。レーザーやカメラを搭載した車両が走りながら、鉄道や道路のトンネルのひび割れや変形などを自動で検出して知らせる。
鉄道分野ではコンテナ型の計測機械を新たに導入した。低床の台車に載せて走らせることで、これまで対応できなかった小径トンネル(高さ3.1メートル程度)でも自動計測が可能になる。
道路分野でも計測車両に新たに360度カメラを搭載した。これまではレーザーによる3次元点群データしかなく、写ったものが何なのか分からないケースがあった。カラーの全方位画像を併用することで詳細な状況を事前に把握できるようになり、点検作業の優先順位を決めやすくなるなどの効果が期待される。