スズキ、静岡にEV研究施設建設へ 用地取得へ県が造成

スズキは電気自動車(EV)や自動運転などの研究開発施設を建設するため、静岡県から土地を取得する。県が同県牧之原市内にあるスズキの相良工場の隣接地を造成し、10年後をめどに引き渡す。24日、県が概要を発表した。
土地の面積は約47ヘクタール。造成費用は約140億円で、県が負担する。スズキや県、牧之原市は28日に牧之原市役所で協定締結式を開く。スズキの鈴木俊宏社長らが出席する。
スズキは脱炭素の流れを受けて、EV投資を進めている。日本で2023年度までに、トヨタやダイハツと共同開発した軽の商用EVを発売する。主力のインド市場でも25年までにEVを投入する。26年までに1044億ルピー(約1900億円)を投じて、EVと車載電池の工場を設ける。
10月には脱炭素などの技術を持つ新興企業に出資するコーポレートベンチャーキャピタルを米国で設立したと発表した。出資総額は1億ドル(約150億円)で、シリコンバレーに拠点を置く。