ニュー・オータニ、婚活事業に参入 IBJと連携

ニュー・オータニは24日、婚活事業に参入すると発表した。婚活サービス大手のIBJと組み、結婚相談所を立ち上げる。ホテルのスタッフが経験を生かして婚活を支援する。新型コロナウイルス禍で宿泊や宴会などの需要は落ち込んでいる。婚活事業で新たな顧客との接点を作り、結婚式や記念日などでのホテル利用につなげる狙いがある。
旗艦のホテルニューオータニ(東京・千代田)を拠点として「ホテルニューオータニ マリッジコンシェルジュ」のサービスを3月1日に始める。最大の特徴はホテルの施設やサービスを生かしていることで、例えばプロフィル写真は、結婚式などを担当するプロのカメラマンが撮影する。また、お見合いの場としてホテルのレストランなどを提供。相手探しはウエディングプランナーなどが支援する。
IBJが運営する「日本結婚相談所連盟」と組むことで、加盟する7万5000人超の会員の中から相手を探すことができる。費用はプランによって異なるが、入会金は約18万円から。そのほかに、月額2万2000円の会費と、結婚が決まった場合は33万円の成婚料が別途かかる。プロフィル写真の撮影などは別料金となる。
同ホテルでは開業以来、5万組以上の結婚式を手掛けてきた実績がある。だが、足元では新型コロナの影響で結婚式を中止したり、延期したりする例もあり、厳しい状況が続く。結婚する前の段階から顧客接点を作ることで、結婚式を含めたその後のホテル利用につなげる。
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