ピーチ、東急ホテル宿泊にポイント 複数拠点生活者狙い

格安航空会社(LCC)ピーチ・アビエーション(大阪府田尻町)は、東急が提供するホテル定額利用サービスと連携を始めると発表した。東急が9月5日正午から募集を始める特定の宿泊プランに申し込んだ先着600人に航空券などに利用できる5000円分の「ピーチポイント」を付与する。ピーチは国内路線の多さや運賃の安さを武器に、複数拠点で生活する人の利用やワーケーション需要の取り込みを強化する狙いがある。
ピーチは、東急グループのホテルに定額で移り住める回遊型サブスクリプションサービス「TsugiTsugi(ツギツギ)」と連携する。同サービスの利用者は東急グループや外部のホテル179施設を定額制で短期間滞在しながら移動できる。2021年4月から先行体験として第1弾を提供しており、10月から利用できる今回の募集が第3弾となる。
ピーチは、9月5日から東急が募集を始める3プランのうち、新設する「えらべる14」の申込者にポイントを特典として付与する。同プランに申し込んだ人は22年10月1日~23年3月31日の期間で、連続する30日間を選択し、対象の宿泊施設で14泊することが可能。同伴者1人が無料で利用できるため、ワーケーション利用なども見込んで設定されている。
ピーチが同様のサービスと連携するのは今回が初めて。定額制の宿泊サービスは利用者が宿泊先の間を移動する交通費がかさむことが課題に挙げられていた。ピーチは、テレワークを活用しながら多様な働き方を模索する人の移動負担の軽減を後押しすることで、航空機利用の増加にもつなげたい考えだ。