社員はコストじゃない 働く尊厳「千年企業」生む
カイシャの未来 志を探して③
(更新) [有料会員限定]
イタリアの小村、ソロメオの9月の空は澄んでいた。緑の丘陵に鐘の音が響き、中世に迷い込んだよう。14世紀に建てられた古城を訪ねると、そこがファッションブランド、ブルネロクチネリの本社だった。
色鮮やかなカシミヤ製ニットで人気の同社は1978年に創業。60カ国以上に店舗を広げ、株価は直近5年で3倍に。1400人がこの村で働き、丁寧な手仕事で評価を高めてきた。
アマゾンのベゾス氏も訪問
従業員の力を引...
※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。
この投稿は現在非表示に設定されています
(更新)
Think! の投稿を読む
有料登録すると続きをお読みいただけます。無料登録でも記事消費(一定数限定)をすることで閲覧できます。

株式会社が誕生してから約400年。社会を豊かにしてきた会社が岐路に立っている。利益を過度に追い株主に報いる経営姿勢に若者らがノーを突きつけ、社会への貢献や存在意義を明確に示すよう求め始めた。会社と社会。語源が同じと伝えられる2つの言葉が今、再び重なり合うときを迎えている。
【特集】会社と社員、変革500年史 能率主義・戦争・多様性