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教育のデジタル化加速 2025年には世界で46兆円市場に

CBINSIGHTS
教育にデジタル技術を組み合わせた「エドテック」市場が世界で拡大している。米調査会社によると、世界の支出額は2025年には年間4040億ドル(約46兆円)になる見通しだ。新市場の陣取り合戦も激しくなっており、欧州のオンライン個別指導ユニコーン(企業価値10億ドル以上の未上場企業)、ゴースチューデント(GoStudent)は事業拡大に向けて、ソフトバンクグループなどから新たな資金を調達した。

エドテック企業、ゴースチューデントがシリーズDの資金調達ラウンドで3億4000万ドルを調達した。このラウンドにはソフトバンクグループ、米レフト・レーン・キャピタル、オランダのプロサス、米コーチュー・マネジメント、中国のネットサービス大手、騰訊控股(テンセント)が参加した。

日本経済新聞社は、スタートアップ企業やそれに投資するベンチャーキャピタルなどの動向を調査・分析する米CBインサイツ(ニューヨーク)と業務提携しています。同社の発行するスタートアップ企業やテクノロジーに関するリポートを日本語に翻訳し、日経電子版に週2回掲載しています。

ゴースチューデントの実績

・オーストリアに拠点を置くゴースチューデントは20歳までの生徒を対象に、「K-12(幼稚園から高校卒業まで)」30教科のオンライン個別指導を提供している。

・2021年の売上高は前年比700%増え、ユーザー基盤は10倍になった。

・22カ国・地域の生徒に1万5000人以上の講師が指導している。

・世界19カ所にオフィスを展開しており、1300人以上の社員を抱える。

なぜエドテック市場が重要なのか

・米調査会社グランドビューリサーチの予測では、エドテック市場は年19.9%拡大しており、28年には3779億ドルに達する。

・米調査会社ホロンIQによると、世界のエドテックへの年間支出額は25年には4040億ドルに達するとみられている。

・(教育用の)コンテンツ制作費の引き下げとサービス提供地域の拡大のため、エドテックの導入が進んでいる。

・新型コロナウイルス禍でオンラインのプログラミングや教育の需要が高まり、市場が拡大している。

競合企業は

・英マイチューター(MyTutor、未上場):デジタル学習プラットフォーム。調達総額は3800万ドル。

・米プレップリー(Preply、未上場):オンラインの語学講師の検索プラットフォーム。調達総額は5000万ドル。

・仏スーパープロフ(Superprof、未上場):オンライン語学学習プラットフォーム。資金調達はまだ実施していない。

誰がゴースチューデントに投資しているか

投資家:

・ゴースチューデントのシリーズDにはソフトバンクグループ、ドイツテレコム、レフト・レーン・キャピタル、プロサス、コーチュー・マネジメント、テンセントなどが参加した。

資金調達と企業価値:

・調達総額:6億8480万ドル

・企業価値:35億ドル。21年6月の前回ラウンドでの企業価値は17億ドルだった。

次に何をするか

ゴースチューデントは調達資金を次の分野に振り向ける。

・既存市場でのシェアを高める。

・海外事業の拡大を支援する。

・M&A(合併・買収)の機会を探る。

・人員を増やす。

・新規株式公開(IPO)の準備を進める。

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