SKY-HI 「THE FIRST」に最後の祭りが必要だった理由
連載 SKY-HI「Be myself, for ourselves」(34)
今回は『日経エンタテインメント!』2022年2月号の連載分から、1月29日・30日のライブ『THE FIRST FINAL』についてお届けする。ライブは2月上旬にHuluストアでの独占配信も決定している。[「BE:FIRST」や「THE FIRST」についてはこちら]

SKY-HIがプロデューサーを務め、BE:FIRSTを生んだオーディション「THE FIRST」が、ファイナルライブ『THE FIRST FINAL』をぴあアリーナMM(横浜市)で1月29日・30日に開催する。ステージに立つのはBE:FIRSTのメンバー7人に加え、富士山合宿に参加したNAOKI、RAN、REIKO、RUI、SHOTA、SHUNSUKE、TAIKI、TENの15人。さらには、SKY-HIなどの出演も発表されている。
開催発表時のコメントで、SKY-HIは、「BE:FIRSTは自身の歌詞で"THE FIRST to "be"受け継いでいく勇気"と語っていますが、まさしくBE:FIRST、そしてそれ以外のTHE FIRST参加者にとっても、更には応援してくださっている皆様にとっても、永遠に残り続ける、母校の様な物であれると感じております」「それぞれの人生を真に前向きに歩いていく彼等の今後のためにも、そして皆様にも、大切な過去として何度でも振り返っていただけるその為にも、一度皆でTHE FIRSTの卒業式を行わねば…ぬるりと移り変わっていくのではなく、区切りを最高の形でつけねば!と思い、この度"THE FIRST FINAL"を開催させていただく事に致しました」(以上、原文ママ)と記している。今回は改めて、『THE FIRST FINAL』への思いとその位置付けについて語ってもらった。
「『THE FIRST』の1番の成功は、そこから誕生したBE:FIRSTのピークが、結成した瞬間にならなかったこと。つまり、『THE FIRST』という番組を見てくれていた人が、結成後も支持・応援をしてくれていることや、むしろ放送終了後に『THE FIRST』および出身者に注目が集まったことが、僕自身にとっては正解であり、大きな成功だったと思いますし、今後もそれは続くと思っています。
そのなかで『THE FIRST FINAL』を開催する理由は3つあります。1つは、出演するボーイズのほとんどは現在BMSGに所属しているアーティストであり、今後も僕やBE:FIRSTと顔を合わせたりする機会が出てくること。もう1つは、22年にはBMSGとして2つ目のグループを作りたいなかで、『THE FIRST』を『歴史』にする必要がありました。つまり、しっかりと『終わらせる』『ピリオドを打つ』ことによって、いつでも振り返ることができるものになるし、いい意味で『過去のもの』にする必要があったんです。3つ目は、これまで『THE FIRST』を応援してくれた人への感謝の気持ちです」
「『THE FIRST FINAL』のリリースでも書きましたが、このまま『ぬるり』と進んでしまうのは危うい気がしているんです。現に、BE:FIRST以外の『THE FIRST』出身ボーイズもどんどん活動が進んでいます。近いところでは、1月5日にはAile The Shota(SHOTA)の楽曲『AURORA TOKIO』がリリースされ…これ、聴くほどにめっちゃいいんですけど、他曲の制作も進んでいます。
『卒業式』と表現しましたが、実際には『卒業式』というより『祭り』ですよね。こうして各自が本格的に次のステップに進む前に、最後の祭りをドンとやらないといけないし、応援してくださる方のことを考えても、最後の祭りを設ける必要があると思うんです。『なんとなくみんな最近、THE FIRSTの話をしなくなっちゃったな』というさみしさから逃れるためにも、『ここがTHE FIRSTのファイナルだったね』という、分かりやすい祭りを作ったほうがいい。そこは皆さんに信じてほしいし、『THE FIRST FINAL』を通して実感していただきたい部分です。
とにかく、全員の次のステップを最高なものにするためにも、『THE FIRST』をいつでも振り返ることができる過去にすることは必要です。そのうえで、『THE FIRST』が未来に向けて本当に前向きなもの、輝かしいものであったという気持ちをみんなに持ってもらえるように頑張りたいと思っています」

【過去の記事一覧と「BE:FIRST」についてはこちら】
(ライター 横田直子)
[日経エンタテインメント! 2022年2月号の記事を再構成]
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