ファミマと伊藤忠、EVで弁当など配送 電池交換式で実験

ファミリーマートと伊藤忠商事は24日、バッテリー交換式の電気自動車(EV)トラックで商品を配送する実験を埼玉県三郷市で28日から始めると発表した。おにぎりや弁当などを周辺の店舗に配送する。
軽油で走るトラックに比べて、1台当たり年間約6トンの二酸化炭素(CO2)を削減できる見込み。2025年3月までの実験結果を踏まえてエリアの拡大などを検討する。
2台のトラックを使い、1日3回に分けて延べ約80店舗への配送を計画している。配送1回あたり20~30キロを走行し、電力費用や温度管理などを検証する。

バッテリーは運転席と荷台の間に外付けする方式を採用した。車両を物流施設に設置した電池交換基地に横付けし、運転手が運転席のスイッチを押すと約3分間で自動交換される。
基地の屋根には太陽光パネルを設置し、電力の一部を賄う。車両はいすゞ自動車、交換基地はJFEエンジニアリング、バッテリーはエッチ・ケー・エスが開発した。
ファミマはバッテリーを内蔵するタイプのEVトラックで配送実験をしたことがあったが、充電に1時間以上かかり、24時間配送のコンビニ物流では課題が多かった。