従業員のDXへの関与、6割が消極的 民間調査

ソフト開発のドリーム・アーツ(東京・渋谷)が24日発表したデジタルトランスフォーメーション(DX)に関する調査によると、今後のDXへの関与について、消極的な回答が6割に達した。「面倒くさい」「大変そう」といった理由が上位を占めた。管理職を含めた経営層とそれに関わる従業員の意識の違いが浮き彫りになった。
調査は大企業の従業員1000人に対して、4月中旬にインターネットで調査した。DXへの意欲について「絶対に関わりたくない」は14%、「できれば関わりたくない」は21%、「言われたら仕方がない」が25%だった。
自身が勤める企業がDXを推進しているかどうかについては「分からない」が約4割を占め、「取り組み中」は2割にとどまった。今回の調査は社会人になったばかりの従業員も含め幅広く調査した。2021年8月に管理職のみを対象にした調査では「取り組み中」は59%だった。
DXの実現に重要なもので最も多かったのは「経営トップのリード」だった。一方で約7割が「経営層はDXを理解していない」と回答した。「DXを推進する上で必要なデジタル教育を実施しているか」との問いでは、「はい」と答えたのは24%で、経営層を含めたデジタルに関する知識の底上げが重要なことが明らかとなった。
関連企業・業界
業界: