武田薬品、中国企業と大腸がん薬の販売契約 4億ドルで

武田薬品工業は24日、中国バイオ企業のハッチメッドと、同社が中国で販売する大腸がん用抗がん剤「フルキンチニブ」を他地域で販売するライセンス契約を結んだと発表した。中国、香港、マカオを除く地域で武田が販売する。
武田はハッチメッドに一時金として4億ドル(約520億円)を支払う。開発などの進捗に応じたマイルストーン報酬として、7億3000万ドルを支払う可能性がある。
フルキンチニブは経口の分子標的薬で、ハッチメッドは米食品医薬品局(FDA)に対し段階的申請を始めた。米国で2024年の承認を目指している。
食生活の変化や飲酒などで、大腸がんの患者数は男女ともに増えている。大腸がんは比較的進行が遅いとされ、早期発見すれば治療できる可能性は高い。ただ完治が見込みづらい転移性の患者などもいる。フルキンチニブはこうした患者に治療の選択肢を増やす。
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