与信サービスのCrezit、法人向け事業 スキマワークスと

与信サービスを展開するCrezit Holdings(クレジットHD、東京・港)は法人向けに与信審査と顧客への融資を行うサービスを始めた。第1弾として単発のアルバイト仲介を手掛けるスキマワークス(同)に提供する。利用者の勤怠状況も考慮して与信審査を行い、短期で資金を貸し出す。新興のIT(情報技術)企業を中心に他社にも広げたい考えだ。
スキマワークスと開始したサービスは「SukimaCredit(スキマクレジット)」。与信審査では個人の信用情報に加えて、スキマワークスにおける利用者の勤怠情報も考慮する。欠勤やアルバイトのキャンセルが少ない利用者には、借入利率が低くなりやすい設計を想定する。借入利率は実質年率3~14.8%で返済期間は最長3カ月。
ネットで単発の仕事を請け負う「ギグワーカー」は宅配事業を中心に国内でも広がってきた。クレジットの矢部寿明社長は「単発の仕事だと1日8000円程度が単価だ。突発的な資金ニーズが発生することもあり、ギグワーカーは課題を抱えている」と話す。クレジットが融資のサービスを提供することで、ギグワーカー仲介の企業などが利用者の利便性を高められると見込む。
スキマワークスでは約2万人がバイトの仲介を受けてきた。同業ではスタートアップのタイミー(東京・豊島)が先行し、利用者は200万人に達する。スキマワークスの赤荻心代表は「クレジットと提携することで、差別化の要因としても役立つ」と話す。
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