大手建設コンサルにサイバー攻撃 公共事業情報流出か
大手建設コンサルタント会社のオリエンタルコンサルタンツ(東京・渋谷)は20日、同社を含むグループ会社の複数のサーバーがランサムウエア(身代金要求型ウイルス)による攻撃を受けたと発表した。
サーバーに保管されていた業務関連データなどの多くが暗号化され、外部に流出した可能性があるという。同社グループに業務委託していた千葉県市川市は同日、業務委託に関連したデータが流出した可能性があると発表した。
ランサムウエアによる攻撃は15日と19日の2回にわたって受けた。オリエンタルコンサルタンツは被害拡大防止のため、外部専門家の助言に基づいてサーバーをシャットダウンした。対策本部を設置し、復旧に向けた調査を進めている。
市川市は17日に電話とメールでオリエンタルコンサルタンツ側からサイバー攻撃を受けた事実の連絡を受けた。オリエンタルコンサルタンツへの業務委託に関係し、流出した可能性のあるデータには、公園などの測量データ、観光振興ビジョン策定業務に関わるワークショップの参加者一覧などといったデータがあるとしている。
(日経クロステック/日経コンピュータ 伊神賢人)
[日経クロステック 2021年8月23日掲載]
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