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こころの「灯」をともす

SmartTimes インディゴブルー会長 柴田励司氏

NIKKEI BUSINESS DAILY 日経産業新聞日経産業新聞 Smart Times

5年前から渡辺記念育成財団の理事・事務局長・塾長を務めている。日本のエンタメ界をけん引する方々へ企画提案したり、新しいエンタメコンテンツを創造する実践活動を通じて、未来のクリエイティブプロデューサーの育成をしている。

理事長は芸能プロダクション、トップコートの渡辺万由美社長だ。この財団で、エンタメやスポーツの力を活用してそこに行けば本当の自分を取り戻す、本当の自分に気づく「ワンダーランド」をつくることを計画している。

今の社会に最も必要なことは、人の心に灯をともすことだと思う。経済格差、SNSを通じた非難、虐待、いじめなど、年々、世知辛い世の中になっている感がある。コロナ禍がこれに拍車をかけた。「京王線ジョーカー事件」やその模倣犯の登場など、人生を放棄する人も出てきている。20年ほど前に発表された小説「希望の国のエクソダス」(村上龍著)に「この国には何でもある。だが、希望だけがない。」とあった。これは今の現実ではないか。

希望は自分の心に灯があってこそ生まれる。補助金、支援金施策が政府から次々に打ち出されているが、お金だけでは人の心に灯はともらない。エンタメ、スポーツには人の心に灯をつける力がある。誰もが映画、音楽、舞台に心震わせた経験があるだろう。トップアスリートたちの戦いに身を乗り出して応援したことがあるだろう。人の心に灯をともすのは人だ。

鬼滅の刃があれだけヒットした理由の一つは煉獄杏寿郎の「心を燃やせ」という言葉ではないか。できることなら自分の心に灯をともしたい、このニーズは全世代を通して高い。

自分の心に灯がともっていると「自分仕様」で生きることができる。これがないから「他人仕様」に合わせることに腐心することになる。ワンダーランドでの活動に参加することで、一時的にせよ、真の自分を見いだすことができれば希望が生まれるきっかけになる。

ワンダーランドは場所であり、コンテンツだ。主催側からの一方通行ではなく、参加型の双方向性のものにしたい。

この構想を膨らませるために、2022年の3月3、4日にオンラインによるアイデアソンを開催することにした。このアイデアソンで「双方向の具体的なエンターテインメント」企画をコンテスト形式で募集する。優秀者たちをみらい塾の5期生と認定して、トッププロデューサーたちの薫陶を受けながら。ワンダーランド構想を実現してもらう。この構想の実現には多くの人の知恵、時間、そして資金が必要だ。日本に「灯」をともす一助としてのワンダーランドづくりに力を貸してくれる世話人も募集する予定だ。

[日経産業新聞2021年12月6日付]

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