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NTTと富士通が提携へ 次世代「6G」で技術協力

NTTと富士通は光通信技術の開発で連携を深める

NTT富士通が次世代通信規格「6G」に必要な光通信技術「IOWN(アイオン)」の開発で業務提携することが24日、わかった。富士通が強みを持つ光技術や情報処理などの分野で協力する。通信分野で劣勢が続く海外での巻き返しに向け、共同で次世代技術の開発を急ぐ。

26日にも記者会見を開き発表する。NTT澤田純社長と富士通の時田隆仁社長が出席する見通し。NTTの子会社「NTTエレクトロニクス」(横浜市)が富士通子会社で半導体設計などを手掛ける「富士通アドバンストテクノロジ」(川崎市)に出資し、同社株を約67%保有するとみられる。

6Gは2030年代の実用化に向け、世界の通信会社や通信機器メーカーが開発を競う。NTTはアイオン構想を掲げ、現在の100分の1の消費電力、125倍の伝送容量を目指す。核となるのが光信号と電気信号を融合する「光電融合技術」だ。NTTは光技術に強みを持つ富士通と協力し、光電融合技術を取り入れた機器などを開発する。

富士通などが開発したスーパーコンピューター「富岳」に代表されるような高度なデータ処理技術の分野でも協力を進める。

アイオンを巡り、NTTは20年6月にNECと資本提携した。NTTは光通信技術の世界展開を狙う。自社の通信技術の研究開発の強化だけにとどまらず、通信機器メーカーと一体になって製品化まで進めなければ、世界での競争に勝てないとの危機感がある。

NECとともにかつて「電電ファミリー」と呼ばれた富士通は、日の丸連合の重要性を認識する一方、海外企業との連携も重視する。こうした背景から資本提携まで踏み込まず、業務提携に落ち着いた。

足元で整備が進む高速通信規格「5G」では日本勢の存在感は薄い。基地局市場では中国の華為技術(ファーウェイ)など3社でシェア約8割を握る。

NTTはアイオンで米マイクロソフトやソニーグループなどとも連携している。通信ネットワークを巡る世界の覇権争いが激化するなか、米国と中国は対立を深めている。日本勢は米国との連携姿勢を強めながら、海外での存在感を高めていけるかが課題になる。

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5Gとは
現行の「第4世代(4G)」の最大100倍の速さの次世代通信規格。毎秒10ギガ(ギガは10億)ビットの最高速度はアナログ方式だった1980年代の第1世代の100万倍。2時間の映画を3秒でダウンロードできる。米国と韓国の通信大手が世界に先がけて商用サービスを始めた。

1Gから4Gへの進化は主に速さの向上だった。5Gは「多数同時接続」「超低遅延」という特徴が加わる。たとえば自宅で約100個の端末やセンサーを同時にネット接続できる。利用者が通信の遅れを意識することは格段に減る。

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