フジHDの23年3月期、純利益69%増 株売却で上方修正
フジ・メディア・ホールディングスは23日、2023年3月期の連結純利益が前期比69%増の420億円になりそうだと発表した。従来予想を150億円上回る。保有する上場有価証券3銘柄を売却し、売却益約160億円を計上する。年間配当も前期比12円増の50円と従来予想から10円引き上げる。来期に認定放送持ち株会社移行15周年などを迎えることから記念配当を実施する。
フジHDは売却した銘柄を非開示としている。売却で得た資金はグループの成長に向けた投資などに充てる。今期の売上高は前期比3%増の5422億円、営業利益は5%増の350億円と従来予想を据え置いた。
同日、連結子会社でオフィスやホテルを手がけるサンケイビルが実施する株主割当増資を引き受けたと発表した。A種種類株式1株を200億円で取得した。サンケイビルが不動産開発などの投資を継続できるよう資本を充実させる。