キリンHD、ミャンマー国軍系企業との事業を売却完了

キリンホールディングス(HD)は23日、ミャンマーの国軍系企業との合弁会社「ミャンマー・ブルワリー(MBL)」の全保有株式をMBLに売却したと発表した。売却額は3240億チャット(約200億円)。
売却後の従業員の職業選択の自由の確保や、給与などの不利益変更の禁止についても国軍系企業と合意した。キリンHDの磯崎功典社長は同日、「複数の選択肢の中で最適な手段により決着でき、従業員の処遇なども最善を期す措置を実現できた」とコメントを発表した。
キリンHDは2015年にMBL株を取得。国軍系企業のミャンマー・エコノミック・ホールディングス(MEHL)との合弁でミャンマー市場に参入した。21年2月の国軍によるクーデターを受けてミャンマーからの撤退を発表。22年6月にはMBL株をMBLに売却することでMEHLと合意したと発表していた。