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JAL、「737MAX」21機導入へ 3000億円規模

日本航空(JAL)は23日、米ボーイングの新型の小型機「737MAX」シリーズの「737-8」21機を購入すると発表した。2026年からの導入を目指す。カタログ価格は1億2160万ドル(約160億円)で、単純計算すると投資額は3000億円規模となる。同機は既存の737型機と比べて燃料の消費量が約15%少ない。二酸化炭素(CO2)の排出削減や燃料費の抑制につなげる。

JALがボーイングの新型機材を新規発注するのは18年ぶり。737-8は従来の737-800型機の後継機に当たる。新型のエンジンや、上下に開いた形状の翼端などで燃費性能を向上させている。JALグループでは737-800型機を2022年末時点で56機(格安航空会社を除く)使用している。

小型機市場では737-8と欧州エアバスの「A320neo」が競っている。737MAXは18〜19年に海外で2度の墜落事故が発生し、一度は米連邦航空局(FAA)が運航停止とした。ボーイングがシステムを見直して20年末に運航を再開。これまでに世界で50社以上が900機超を運航している。

同日記者会見した赤坂祐二社長は737-8の導入について「737-800を使っているため、非常になじみがある。これまでの実績も勘案した。安全性評価は最優先で実施し、事故原因の対応などがしっかりされていると確認した上で選定した」と理由を説明した。

国内ではANAホールディングススカイマークも25年度以降に737-8を導入する。JALは今後も737-800やボーイングの中型機「767-300ER」(22年末時点で28機)の後継機を検討する。赤坂社長は「複数の候補機の中から選定していく」としている。

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