国内粗鋼生産、4月4.4%減 4カ月連続マイナス

日本鉄鋼連盟(鉄連)は23日、4月の国内粗鋼生産量が前年同月比4.4%減の747万1千トンだったと発表した。前年を下回ったのは4カ月連続。半導体などの部品不足の影響で、自動車を中心に製造業の生産が落ち込んだのが響いた。
鋼種別では、用途が広い普通鋼の生産量が3.3%減の578万3千トンと、4カ月連続の前年割れだった。自動車部品など製造業向けが多くを占める特殊鋼も8.1%減の168万8千トンと、3カ月連続で減少した。
ウクライナ情勢や原料高に加え、為替変動による景気への影響や中国の都市封鎖(ロックダウン)など懸念材料が増えており「悪化や解消の時期を見通すのは難しい状況」(鉄連の担当者)。半導体不足や不安定な国際情勢が長引けば、2022年の粗鋼生産量は前年割れする可能性もある。
関連企業・業界
業界: