/

日野自動車社長「不正調査報告、夏ごろ」 株主総会で

日野自動車は23日、東京都日野市の本社で定時株主総会を開いた。小木曽聡社長は冒頭に「株主の皆様にご迷惑をおかけしおわび申し上げる」と述べ、3月に公表したエンジンの排出ガスや燃費性能のデータ不正問題を陳謝した。不正の原因を調べる特別調査委員会の報告については「夏ごろにいただける」と説明した。

日野自では不正の発覚を受け、外部の弁護士らで構成する特別調査委が原因究明や再発防止策のとりまとめにあたっている。遅くとも9月までに特別調査委が報告を日野自に提出する見通しだ。小木曽氏は調査のとりまとめを受けて、再発防止策の実行や、型式指定の再申請などに取り組む意向を示した。

株主からの具体的な出荷再開時期を問う質問に対しては「まだ見通せず申し訳ない」と述べるにとどめた。日野自は型式指定を再取得した後に、工場ではすぐ車両の組み立てに着手できる状態だ、と説明した。過去の経営陣の不正への関与や、日本国内で集団訴訟に発展するリスクについても株主から質問が出た。

日野自は3月、自動車の販売許可にあたる型式指定を取得する際に、排ガスや燃費の試験でデータを改ざんする不正をしていたと公表した。不正対象の4種類のエンジンを搭載する大型トラックなどで、国土交通省から型式指定の取り消し処分を受けた。

国内販売の3割を占める大型トラックで出荷再開が見通せないことなどから、日野自の株価は不正公表前から3割安い700円台で低迷が続く。

総会には日野自の役員らを除き、前年の3倍以上の127人が出席した。小木曽氏ら取締役8人を選任する議案など3議案を可決した。日野自の会長だった下義生氏は総会の終了をもって退任した。午前10時の総会開始前からやじが飛び、一部の株主からは小木曽氏らに怒声が飛んだ。総会は前年の2倍の2時間7分にわたって続いた。

10年来の株主で、初めて総会に出席した40代男性会社員は「今後の見通しを聞くために足を運んだが、今期業績について具体的な説明はなかった」と話した。「経営陣は平身低頭で謝罪していたが、内部告発者の保護を強化するなど、もっと経営の透明性を高めてほしい」と注文をつけた。

日野自OBの都内60代男性は「トヨタ自動車の連結子会社になったが、トヨタ流の品質管理が根付かなかった。不正を機に今一度、品質が最優先のものづくりをすべきだ」と語った。

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

関連企業・業界

セレクション

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン