ランボルギーニが新型「カウンタック」 電動化で復活

イタリア・アウトモビリ・ランボルギーニの日本法人アウトモビリ・ランボルギーニ・ジャパンは21日、新型スポーツカー「Countach LPI 800-4」を日本で初公開した。カウンタックは、1970~80年代を中心に生産された同社を代表するスポーツカーだ。今回公開した新型は、カウンタックの誕生から50周年を記念し、ハイブリッド車(HEV)として復活させた。全世界で112台を限定生産する。
新型カウンタックは、最高出力574キロワット、最大トルク720ニュートンメートルを生み出す6.5リッター、V型12気筒自然吸気エンジンに48ボルトのモーターを組み合わせたハイブリッドシステムを積んでいる。システム合計の最高出力は599キロワットとなる。駆動方式はフルタイム4駆で、停止から時速100キロメートルまで2.8秒で達する。

モーターはギアボックスに直接搭載しており、電源は強い力を瞬時に発生させるため、スーパーキャパシターを採用した。「同じ重さのリチウムイオン電池に比べ、3倍の電力を供給できる」(アウトモビリ・ランボルギーニ・ジャパン代表のダビデ・スフレコラ氏)という。

モノコックシャシーとボディーパネルは、軽量化とねじり剛性向上のためカーボンファイバー製を使用した。車重は1595キログラムとなる。ほかにもボンネットカバーの通気口やインテリアなどにも多数カーボンファイバーを用いた。
同社は、2024年に全モデルを電動化すると発表しており、今回の新型カウンタックはこれに対応した形だ。「26年か27年にはランボルギーニ初の完全電気自動車(EV)の登場を予定している」(同氏)。電動化が進んでも「デザインと運転した時のエモーションやダイナミクスは、ランボルギーニのDNAとして変わらない」(同氏)としている。
(日経クロステック 伏木幹太郎)
[日経クロステック 2022年6月22日掲載]
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