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日立アステモCEO「検査の重要性、意識足りず」会見詳報

日立製作所の自動車部品子会社、日立Astemo(アステモ)は22日、ブレーキ部品とサスペンション(懸架装置)の構成部品で定期試験の未実施などの不正な検査があったと発表した。2000年ごろから不正な検査がされていた部品もあった。同日開いたオンライン説明会での、ブリス・コッホ最高経営責任者(CEO)との主なやりとりは以下の通り。

――なぜ発覚してから発表までに時間がかかったのか。

「1年前にわかっていて、なぜ公表が今なのかだが、他に同じような問題が起きていないかも調べた。日立アステモは世界で145の工場がある。捉えるのに時間がかかった。顧客や国土交通省とのやり取りもあり、対策も取り始めた結果、時間がかかった」

「定期検査の重要性がワーカーレベルで意識として足りなかった。投資や人材も不足していた。コミュニケーションの風通しの悪さもあった。調査委員会によって、どのような問題があり、どのような対策をしなければならないかが明らかになると思う」

――調査委による調査終了のメドはいつごろになるか。

「調査委は今月設置した。22年の半ばには明らかになると思う。調査委には必要なだけ時間を取り、根本から突き詰めてほしい」

――不適切検査があったのは山梨工場と福島工場ということになっている。2工場以外に広がる可能性は。

「現在のところ2工場のみで見つかっている。6カ月ぐらいで調査委による調査は終わるのでそれを待つことになる」

――顧客はどのような企業か。

「影響を受けるのは基本的には日本の企業だ。調査委には、ほかに影響を受ける顧客がいないかを調べてもらわないといけない。影響のある製品として商用車は入っていない」

――リコール(回収・無償修理)の必要性や完成車メーカーからのペナルティーはあるのか。

「リコールが必要かはまだ答えられない。顧客の判断もある。日立アステモとしては顧客との対話で、製品の安全性について安心してもらえるよう話している。ペナルティーはない」

――株主である日立製作所やホンダとはどのような協議をしているか。

「安全性の責任を持つようにとの指示を受けている」

――業績や将来の受注への影響はどのようにみているか。

「大きな財務的な影響はない。コメントを加えると、納入した製品へのクレームは発生していない」

――消費者としては自分の車が関係しないか心配になる。顧客を公表しないのか。

「(顧客の)16社については残念ながら、機密保持の関係で名前は出せない。ただ重要なのは製品レベルでは安全を確認しているということだ。現在その車両は道を走り、安全であるという事実がある」

――調査委による調査はこれからなのに、安全だと言い切れるのか。

「さらに深掘りをし、他の問題が出てくるかもしれない。ただ、安全の問題はもう確認しているので、さらに出てくるかというと『ノー』だ」

――万が一、安全性の問題が出た場合の対応は。

「安全に問題があるとわかった場合には即時に顧客と一緒にその問題をアナウンスする。安全は最優先課題だ」

――不適切検査は作為的、組織的に引き継がれていったのか。

「正直言ってそれはわからない。意図的だったのか、認識不足だったのか、調査委に見つけてもらいたい」

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