ヤフー、違反投稿繰り返しで法的リスク明示
ヤフーは22日、自社のニュースサイト「ヤフーニュース」で利用者が記事にコメントを投稿できる機能を巡り、利用規約などに違反する投稿を繰り返す利用者に対して、投稿時の画面に法的リスクを明示する取り組みを始めたと発表した。誹謗(ひぼう)中傷などの不適切な投稿の事前抑止につなげる。

違反の多い利用者がコメントを投稿する際、「発信者情報開示請求等を受けた場合、法令上の手続きにのっとり開示を行う場合があります」といった文言の表示を22日に始めた。
ヤフーは他者からの投稿で権利侵害を受けたと主張する人から発信者の情報開示を求められた場合に応じる可能性があることや、犯罪予告や名誉毀損など法律違反の投稿について警察に通報することを利用者向けのルール「ヤフーニュース コメントポリシー」に記載している。
ヤフーは2020年7月から人工知能(AI)を活用し、違反を繰り返す利用者への注意喚起を始めた。「最近の投稿に他の人を傷つけるおそれのあるコメントが含まれると判定されました」などと掲出してきたが、さらに具体的に不利益が起きる可能性を提示して、不適切投稿の抑止を目指す。
ヤフーは「より安心して利用できるコメント欄の実現を目指す」としている。