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プロントとオイシックス、コーヒー豆のかすで菓子開発

プロントコーポレーション(東京・港)は、カフェ「プロント」などで回収したコーヒー豆のかすを使ったあられ菓子2種を開発したと発表した。廃棄されるはずの食品を加工して新たな商品を生み出す「アップサイクル」に取り組む。外食チェーンでは初めてオイシックス・ラ・大地とアップサイクル商品の共同開発を行い、環境への取り組みをアピールする。

アップサイクル商品を扱うオイシックスの食品ブランド「Upcycle by Oisix(アップサイクルバイオイシックス)」から「コーヒーから生まれたチョコあられ」と「コーヒーから生まれた黒糖あられ」を発売した。コーヒーを抽出した後に残る豆かすを使うことで食物繊維が豊富だという。オイシックスの自社サイトで会員向けに販売するほか、西武渋谷店(東京・渋谷)の「CHOOSEBASE SHIBUYA(チューズベースシブヤ)」でも展開する。価格は430円。

プロントはこれまで、学生が豆かすを染料として作った衣料品を共同で限定販売したり、店の壁面を作る際豆かすを混ぜ込んだり、廃棄される豆かすの再利用に取り組んできた。食品への再利用にも取り組み、廃棄をさらに減らす狙い。オイシックスは「プロントは環境配慮への取り組みが早い」と外食と初のアップサイクル食品の共同開発に乗り出した理由を明かす。

カフェなど外食各社は環境配慮の取り組みをそれぞれ進め、消費者にアピールしている。スターバックスコーヒージャパンは3月末から全国の約1500店舗で繰り返し使えるグラスに切り替え、店内飲食での使い捨てカップ提供を減らす。紙ストローの導入もスタバやマクドナルドなどで進んでいる。

「自社含め国内チェーンも環境配慮への意識は高い」。プロントで環境事業を担当する森谷晋一SDGs推進担当部長はこう語る。「プロントは以前から再利用できるカップで飲料を提供するなど、環境に優しい取り組みは多かった」と話す。海外発の外食チェーンに負けない環境への取り組みを打ち出し、イメージの向上を狙う。

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