学内助成の成果

かつて京都大学は「スタートアップ不毛の地」であった。伝統的に基礎研究に重きを置いてきた京大では研究者が金もうけにかかわるのはご法度だった。「研究者の本分とは、真理を追究し論文を書くこと」というわけである。

東京大学にはペプチドリームやユーグレナ、大阪大学にはアンジェスMGやステムリムなど上場にこぎ着けた大学発ベンチャーがいくつもある。それに対して、筆者が知る限り京大発スタートアップで上場企業にな...