KDDIとインテル、通信サーバー電力2割減 24年商用化へ

KDDIと米インテルは22日、通信設備で使うデータセンターの消費電力を従来より最大20%削減できるシステムを2024年をめどに商用化すると発表した。人工知能(AI)で通信量を予測し、CPU(中央演算処理装置)の稼働を制御する。KDDIは50年に温暖化ガスの排出量を実質ゼロにする目標に向けて、脱炭素を進める。
両社は通信設備の消費電力削減で2月に業務提携を結んだ。季節や時間帯によって変動する通信量を予測し、CPUを制御するシステムを21年9月から検証してきた。
KDDIは自社の事業活動から排出される温暖化ガスを、30年度までに19年度比で半分にする目標を設定する。50年には排出量を実質ゼロにする。KDDIの消費電力のうち基地局やデータセンターが大半を占めており、インテルとの提携を通じて関連設備の消費電力の削減を進める。