リゾート会員権、11月2.7%安 2カ月連続下落
リゾート会員権の販売を仲介するe会員権(横浜市)がまとめた2021年11月の会員権の平均価格は前月比2.7%安の361万円だった。下落は2カ月連続。一部の高価格帯で値下がりが続いた。ただ新型コロナウイルスの「オミクロン型」の感染拡大で海外旅行が再び難しくなり、国内のリゾート会員権需要は今後も堅調に推移するとの見方もある。
11月に値下がりした商品は23件で、この半数近くが300万円以上の高価格帯だった。海外旅行の代替需要に沸くリゾート会員権市場では、9月に高価格帯の値上がりが相次ぎ、平均価格が過去20年ほどで最高を更新。10月以降、その反動で取引に一服感が出ている。
全体の取引件数は前月比で4.2%減った。取引件数のうち、最も多かったのは100万円未満の低価格帯で、全体の41%と前月から9ポイント減った。次に多かったのが300万円以上の高価格帯だが、100万円以上300万円未満の中価格帯でも前月比7ポイント増の24%と、幅広い価格帯で取引があった。
オミクロン型の感染拡大による取引への影響は足元で出ていないが、涌井智子代表は「海外旅行の再開時期が読みにくい。国内リゾート会員権を買う人は今後も一定程度いるだろう」と話す。
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