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地球上のアリは2京匹 炭素換算で人類の2割、香港大など

香港大学などの研究チームは、地球上に生息するアリの総数は2京(京は1兆の1万倍)匹にのぼるとの分析を発表した。炭素に換算した場合の総重量は1200万トンになり、野生の哺乳類と鳥類の合計を超え、人類の約20%に相当するという。アリは熱帯地域に特に多く生息し、植物の種の散布や土壌のかく乱など生態系で中心的な役割を果たしていると研究チームは指摘している。

世界各地のアリの生息状況に関する489件の研究論文からデータを集めた。様々な地域のアリの生息密度を定量化し、地球上の総数を推定した。これまで著名な昆虫学者のエドワード・ウィルソン博士などによってアリの生息数は1000兆~1京匹と大ざっぱに推定されていたが、今回の研究ではその2~20倍にのぼると結論づけた。

地球上のアリのバイオマス(生物量)は炭素換算で1200万トンと推定した。野生の哺乳類(700万トン)と鳥類(200万トン)の合計を上回り、人類(6000万トン)の5分の1に相当する。アリは熱帯地域の森林に特に多く生息しているが、人間活動の影響を強く受けている地域では生息数が少なかった。

研究チームによると、アリは1ヘクタール当たりで年13トンの土壌を運搬している。土壌のかく乱や栄養分の循環、植物の種の散布といった役割に加え、生息数の多さでも陸上生態系に大きな影響を与えていると指摘した。生息状況の調査をさらに進め、気候変動などの影響も注視していく必要があるとしている。研究成果は米国科学アカデミー紀要に掲載された。

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