ぐるなびが第三者増資 オプティムから3億円調達

ぐるなびは21日、東証プライム上場のオプティムを引受先とする第三者割当増資を実施し、約3億円を調達すると発表した。払込日は2023年1月30日で、発行済み株式(自己株を除く)に対するオプティムの持ち株比率は1.4%となる。調達した資金は飲食店の業務管理向けのスマートフォンアプリの開発などに充てる。筆頭株主の楽天グループの持ち株比率は16.86%から16.63%とわずかに下がる。
オプティムとは20年から協業しており、飲食店の混雑状況をリアルタイムで可視化するサービスを展開している。調達資金は飲食店向けのデジタルトランスフォーメーション(DX)サービスに投じる。店舗売上高や原価などの経営指標や顧客情報を管理するアプリを開発する。飲食店向けのプラットフォームの機能改善も両社で取り組む。
ぐるなびの業績は新型コロナウイルス禍を受けて悪化している。23年3月期の連結最終損益は24億円の赤字(前期は57億円の赤字)と、3年連続で最終赤字となる見通しだ。飲食店が広告費を絞ったため、ぐるなびが受け取る情報掲載料収入が減っている。22年9月末の自己資本比率は54.9%。