エムスリー、診療支援のAI新会社 テクマトリックス系と
医療情報サービス大手のエムスリーは21日、テクマトリックス子会社で医用画像管理システム(PACS)を手掛けるNOBORI(東京・港)、同業のPSP(東京・港)と4月に共同出資会社を設立すると発表した。エムスリーの医師会員基盤とNOBORIやPSPの事業基盤を融合し、診療の効率化などを支援する人工知能(AI)システムを提供する。
エムスリーが60%を出資する新会社「エムスリーAI」(東京・港)を4月1日付で立ちあげる。資本金は3億5000万円で、人員は数十人となる見通し。
これに先立ち、テクマトリックスは2月15日付でPSPを子会社化し、4月1日付で子会社のNOBORIをPSPに吸収合併させる。さらに、4月1日付けでPSPはエムスリーAIに40%を出資し、エムスリーはPSPに18.7%を出資して持ち分法適用関連会社とする。
エムスリーはコンピューター断層撮影装置(CT)などの画像診断を支援するAIシステムを医療機関向けに提供しており、すでに約200施設が導入した。NOBORIはクラウド型のPACSで高いシェアを持ち、PSPもPACSに強い。両者の強みを融合し、さまざまな種類の診療支援AIを利用できる環境を医療機関に提供する。