ツネイシ系、日本初の水素船 ベルギー海運大手と
ツネイシホールディングス傘下で中小型船の建造を手掛けるツネイシクラフト&ファシリティーズ(広島県尾道市)は21日、ベルギー海運大手のCMBと業務提携したと発表した。水素エンジンを搭載した船舶を開発する。まず小型フェリーを開発しており、近く瀬戸内海で就航する。日本初の水素船となる。

7月にツネイシクラフトとツネイシグループの海運会社、神原汽船(広島県福山市)、CMBの3社で共同出資の合弁会社「ジャパンハイドロ」を設立する。CMBは日本コークス工業から水素を調達し、軽油と混ぜて燃料とした水素エンジンの開発実績がある。水素エンジンの供給体制を整えつつ、ジャパンハイドロはタグボート(曳船)などの中小型の船舶開発も進める。
二酸化炭素(CO2)を排出しない水素燃料などを使う次世代船舶の開発や就航は欧州で先行している。CMBはベルギーのエンジン会社と燃料の8割に水素を使う船舶エンジンの開発を進めている。洋上風力の支援船大手を買収し、船に水素エンジンを搭載するなど、他企業と組みながらノウハウを積んでいる。
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